寄稿記事 ARTICLE

あかりみらい通信

2026年03月09日

防災3·11に考える

あかりみらい通信

NHKのタモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)で「巨大噴火が日本人を生んだ」という番組を見ました。
地球全体の大地震のうち2割が日本周辺で起きていて、過去1万年にわたって数百年おきに何度も繰り返された噴火、地震、津波によって日本人の穏やかな性格も集団を大事にする国民性も作られてきたという興味深い説でした。

縄文時代、弥生時代、古墳時代から大地震、大津波は定期的にやってきて、そのたびに米づくりで定住した多くの日本人が亡くなり、低い土地から高い土地へ生活の場を変えて、忘れた頃にまた低地で稲作を続ける。この繰り返しが日本人の遺伝子まで変えてしまって今の日本人らしさを作ったそうです。

◾️防災訓練の前に
さて、一万年の歴史の中で、現在の科学と経済力でこの災害をどこまで防ぐことができるようになったのか。

今年の11月には防災庁が設立されます。3.11には、津波対策の防災訓練を行う自治体も多くありますが、東日本大震災から15年でどれだけの工夫と発展があったでしょうか。
毎年同じマンネリの訓練で、義務だから、引き継いだ仕事だから形どおりにやるとなっていませんか。

訓練の前提となるシミュレーションと被害想定を考えること、その現実的な対策を考えてマニュアルと訓練に反映させて毎年改善していくことが防災担当者の仕事です。

本当に東日本大震災級の津波が来たらどうするか。南海トラフ地震は遥かに上回る被害になるそうです。

能登半島地震のように正月元旦に起きたときにはどうするか。胆振東部地震のようなブラックアウトが起きたときにはどうするか。新型インフルエンザが避難所で感染拡大したときにはどうするか。断水して手を洗えない時にノロウィルスをどう防ぐのか。真冬の豪雪で交通が麻痺してしまっているときにどうやって避難して、どう救助するのか。
真夏のクーラーもない避難所で熱中症をどう防ぐのか。福島2号機のように原発が暴走し放射能汚染を始めたらどうするのか。

あらゆる事態を考えるのが危機管理です。考えられないことを考えて備えるのが危機管理のプロの仕事です。

今年の3.11の訓練のひとこまにシビアシミュレーションを想定する時間をとってください。自ずといますぐにやらなくてはならないことが見えてきます。

◾️停電対策と感染対策
津波対策としては、ハザードマップのレッドゾーンに救命胴衣を配備することが1番です。どんなに大金をかけた避難タワーがあっても、高齢者や幼児では間に合いません。必ず津波に飲まれるのであれば、救命胴衣を着装して逃げる訓練を行ってください。 東日本大震災でも、知床の観光船事故でも流されたご遺体を見つけるまでが防災担当の仕事でした。救命胴衣で家族の遺体が見つかるだけでも予算を組み備蓄する価値はあります。

コロナ感染対策の総括も検証もされていないまま対策組織は解散してしまいましたが、現実に昨年11月の大分市での大火災避難では100人規模の避難所で15人以上の新型インフルエンザ感染が広がりました。
いまだに、ハイターやブリーチを500倍に薄めるなどというマニュアルを持ってるところもありますが、コロナもインフルもノロウィルスも次亜塩素酸水で避難所から除菌でき空間噴霧で予防できます。

防災訓練は、防災担当者だけででも丸一日泊まり込みで体験してください。自家発電機が誰にでも始動できるか、一晩に何回ガソリンを給油すれば良いか。20リットルのガソリン缶を暴風雪の中でひとりで給油できるか。数十の避難所に段ボールベッドと毛布を配送するのにどれだけの時間と人手がかかるか。避難し損ねた人たちを誰が救いに行くのか。自衛隊の災害出動要請を誰がどうやって行うのか。市長も副市長も留守のとき(遭難した時)は誰が電話するのか。
真っ暗な暖房もない体育館の中で、皆さんで一晩しっかり議論してみてください。

◾️支援品の寄贈について
あかりみらいでは、救命胴衣は寄贈できませんが、感染対策と停電対策について以下のような寄贈活動を行っています。ぜひこれらの具体的な活用を検討していただき、お役に立てることを期待しています。

≫避難所向け支援物資の基礎について(クォリティ)
≫鳥インフルエンザ対策
≫JFK能登半島支援